• フアンホ・メナ

    Juanjo MENA

    指揮

    CONDUCTOR

    ©Michal Novak

プロフィール

1999年に母国スペインでビルバオ交響楽団の芸術監督に就任し、指揮者としてのキャリアをスタートさせた。その卓越した才能はすぐに国際的に認められ、ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者、ジェノヴァのカルロ・フェリーチェ劇場管弦楽団の首席客演指揮者に任命された。2011年からはBBCフィルハーモニックの首席指揮者を7シーズンにわたり務め、同楽団をヨーロッパおよびアジアへのツアーに導き、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで開催されるBBCプロムスでは毎年テレビ中継付きの公演を指揮した。

BBC在任中は、ガーディアン紙から「スリリング」と評されたブルックナーの交響曲や、シューベルトの交響曲全曲演奏、スペインおよび南米作品の解釈における新たな基準の確立などが、特筆すべき業績として挙げられる。 また、北米最古の合唱祭であるシンシナティ・メイ・フェスティバルの首席指揮者を2023年まで務め、同地のシンシナティ交響楽団とともに、ジュリア・アドルフ、ジェームズ・マクミラン、ミッシー・マッゾーリ、エレン・リード、ジェームズ・リー三世らによる初演作品を含む新たな委嘱作品を取り上げ、フェスティバルのレパートリーを刷新するとともに、観客層の拡大と多様化を実現した。

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、バイエルン放送交響楽団、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、オスロ・フィル、ロッテルダム・フィル、デンマーク国立交響楽団、スウェーデン放送交響楽団、フランス国立管弦楽団、スカラ・フィルハーモニー管弦楽団、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団、バンベルク交響楽団、ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団など、ヨーロッパの一流オーケストラに多数客演しており、スペイン国内の主要オーケストラにも定期的に出演している。 北米では、2004年のボルチモア交響楽団との共演でデビューを果たして以来、シカゴ交響楽団、ボストン交響楽団、クリーヴランド管弦楽団、フィラデルフィア管弦楽団、ニューヨーク・フィル、ロサンゼルス・フィル、ピッツバーグ交響楽団、ミネソタ管弦楽団、ナショナル交響楽団、シンシナティ交響楽団、デトロイト交響楽団、アトランタ交響楽団、モントリオール交響楽団、トロント交響楽団など、北米の主要オーケストラを数多く指揮してきた。アジアでは、NHK交響楽団に定期的に客演している。

オペラ分野では、2022年にマドリードのテアトロ・レアルにて、マリオン・コティヤール主演によるオネゲル《火刑台上のジャンヌ・ダルク》およびドビュッシー《選ばれし乙女》の新演出を指揮。これまでにもワーグナー《さまよえるオランダ人》、リヒャルト・シュトラウス《サロメ》《エレクトラ》《ナクソス島のアリアドネ》、バルトーク《青ひげ公の城》、シェーンベルク《期待》、チャイコフスキー《エフゲニー・オネーギン》(ジェノヴァ)、モーツァルト《フィガロの結婚》(ローザンヌ)、ベートーヴェン《フィデリオ》、ブリテン《ビリー・バッド》(ビルバオ)など、幅広いオペラ作品を手がけている。

最新の録音は、BBCフィルとのロベルト・ゲラール管弦楽作品集(Chandosレーベル)で、ガーディアン紙から「巧みで快活」と高く評価された。BBCフィルとのブルックナー《交響曲第6番》の録音は、The Classical Reviewにより「非常に音楽的で印象的」「壮大なサウンド」と評された。ChandosレーベルとのBBCフィルとの豊富なディスコグラフィには、グラモフォン誌の「Editor's Choice」に選ばれたガブリエル・ピエルネ作品集、ウェーバーの交響曲、作曲家生誕100周年を記念したヒナステラ管弦楽作品集、アリアーガの作品やアルベニス、モンサルバーチェ、トゥリーナといったスペイン作品の新たな基準録音、さらにマヌエル・デ・ファリャのオペラ《はかなき人生》を含む3枚のアルバムが含まれる。2012年にはベルゲン・フィルとメシアン《トゥーランガリラ交響曲》をHyperionレーベルで録音し、「過去・現在・未来すべての《トゥーランガリラ》演奏を評価する基準を完全に再定義した」(グラモフォン誌)と絶賛された。

マドリード王立音楽院でカルメロ・ベルナオラ、エンリケ・ガルシア・アセンシオに学んだ後、セルジウ・チェリビダッケに師事。2016年にはスペイン国家音楽賞を受賞。現在は家族とともに故郷バスク地方に在住している。

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