• 脇園 彩(メゾ・ソプラノ)

    Aya WAKIZONO(MEZZO SOPRANO)

    ©Ambra Iride Sechi

プロフィール

 東京都出身。東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。同大学院音楽研究科修士課程声楽専攻(オペラ)修了。学部3年次に安宅賞、卒業時にアカンサス音楽賞・同声会賞受賞。第58回藝大オペラ定期モーツァルト作曲≪ドン・ジョヴァンニ≫(高関健指揮・粟國淳演出)ドンナ・エルヴィーラ役でオペラデビュー。国際コンクールNeue Stimmen 新しい声 2013 (ドイツ・ギュータースロー)セミファイナリスト。
 2013年10月より文化庁新進芸術家海外研修制度研修員としてイタリアに留学。パルマ・アッリーゴ・ボーイト国立音楽院ビエンニオコースを経て、ミラノ・スカラ座研修所を修了。
 2014年夏ペーザロにて、ロッシーニ・オペラ・フェスティバルの一環で優れた若手歌手のために毎年開かれるアカデミア・ロッシニアーナに選抜歌手として参加、ロッシーニ作曲《ランスへの旅》においてメリベーア侯爵夫人役に抜擢され、イタリアでのオペラデビューを果たす。同11月には、子供たちのためのプロダクション、ロッシーニ作曲《シンデレラ》の短縮版において、タイトルロールとしてミラノ・スカラ座デビューを果たした。
 2015年1月には、オマーンロイヤルオペラハウスにおけるスカラ座アカデミー引越し公演、ヴェルディ作曲《ファルスタッフ》 にメグ・ペイジ夫人役として参加、好評を博す。なお、ミラノ・スカラ座においては5月に《CO2》(世界初演・Robert Carsen演出)の成功に携わる他、8月には《セビリアの理髪師》(Jean-Pierre Ponnelle演出)でヒロイン・ロジーナ役としてRuggero Raimondi, Massimo Cavallettiと共演して成功を収め、10月には再び子供たちのためのプロダクション《魔笛》短縮版に出演した。その他同年8月にストレーザ音楽祭においてBrian Earl作曲の音楽劇《La Regina con i Capelli d'Oro》(世界初演)を成功に導く他、9月にはトリノにおいてPrix Italiaオープニングコンサートに出演、伊国営放送RAIオーケストラと共演し、その模様はRAI5でイタリア国内外にテレビ中継された。
 2016年1月にはヴェローナのフィラルモーニコ劇場にてロッシーニ作曲《シンデレラ》タイトルロールでデビュー、大好評を博し、数々の批評で非常に高い評価を得る。続いて同年5月にはボローニャ市立歌劇場に《セビリアの理髪師》ロジーナ役でデビュー、また同年7月にはマルティナフランカでのValle D'Itria音楽祭において、Massimo Cavalletti他とのコンサート、メルカダンテ作曲《フランチェスカ・ダ・リミニ》(世界初演・Fabio Luisi指揮・Pier Luigi Pizzi演出)パオロ役で大成功を収め、8月にはペーザロのロッシーニ・オペラ・フェスティバルにおいてPretty Yendeとのコンサートに出演し大好評を博した。同年9月にはカリャリでロッシーニ作曲《試金石》のヒロインクラリーチェ侯爵夫人役のデビューを果たす。
 2017年は2月にトリエステのヴェルディ劇場で《セビリアの理髪師》ロジーナ役、同月ヴェローナで《カプレーティ家とモンテッキ家》のロメオ役ロールデビュー、3月ボローニャでロッシーニ作曲《イタリアのトルコ人》ザイダ役、4月藤原歌劇団《セビリアの理髪師》ロジーナ役で日本でのオペラデビューを飾り、8月には《試金石》(Daniele Rustioni指揮・Pier Luigi Pizzi演出)クラリーチェ侯爵夫人役でペーザロのロッシーニ・オペラ・フェスティバルに主役デビューを果たした。11月にはベルガモのドニゼッティオペラフェスティヴァルでドニゼッティ作曲《サールダムの市長》《ピグマリオン》(共演・Antonino Siragusa)、12月には東京にてベートーヴェン作曲《交響曲第九番》(大野和士指揮・東京都交響楽団)アルト・ソロを務めて好評を博した。
 2018年は1月に東京にて、日本ロッシーニ協会による故アルベルト・ゼッダ師に捧げると題したコンサートでロッシーニの楽曲を、同月サントリーホールにて、大野和士指揮・東京都交響楽団によるニューイヤーコンサートで歌劇《カルメン》よりアリアを披露して好評を博し、日本においても活動の幅を広げた。3月にはヴェローナで《フィガロの結婚》ケルビーノ役、4月はトリエステで《コジ・ファン・トゥッテ》ドラベッラ役、とそれぞれロールデビューを果たし、5月には大阪で《チェネレントラ》タイトルロールを務めた。また、8月にはペーザロのロッシーニ・オペラ・フェスティバルに《セビリアの理髪師》ロジーナ役で出演し、ロッシーニ没後150周年記念ということもあり話題をさらった。10月にはカリアリ歌劇場で再びロジーナを演じて好評を博す他、マレーシア・クアラルンプールにて、ロッシーニ・オペラ・フェスティバルとマレーシア大使館による共催のコンサート及びマスタークラスを行い、異国間における文化交流にも貢献した。
 2019年1月にはトリエステにて、ヴェルディ作曲《ナブッコ》フェネーナ役、パレルモ・マッシモ歌劇場で《イドメネオ》イダマンテ役、とロールデビューを果たし数々の批評で絶賛されたほか、5月には新国立劇場に《ドン・ジョヴァンニ》ドンナ・エルヴィーラ役で鮮烈なデビューを果たした。9月にはバーリ歌劇場《セビリアの理髪師》ロジーナ役、11月にはサッサリ歌劇場《チェネレントラ》タイトルロールで出演し好評を博すほか、12月には韓国・水原とソウルにてベートーヴェン《交響曲第9番》のアルトソリストとして出演し、韓国との国際交流に貢献した。
 2020年2月には新国立劇場へ《セビリアの理髪師》ロジーナ役で再出演し、その後の銀座ヤマハホールでの初リサイタルとともに大変な評判を呼んだ。11月にはコロナ禍において、通常同じ役で再び出演することがないと言われているロッシーニ・オペラ・フェスティバルに、2018年に演じた《セビリアの理髪師》ロジーナ役で再出演を果たし、ストリーミングで行われた公演が視聴数20万回を超えるなど大きな反響があった他、幅広い観客の高い期待に応え批評でも絶賛された。
 2021年2月には新国立劇場に《フィガロの結婚》ケルビーノ役で出演し、コロナ禍の困難を圧して全4公演の決行に貢献した。

 主にロッシーニ・モーツァルト及びベルカント作品をレパートリーとするが、各国語の歌曲研究や現代作曲家の新作発表にも意欲的に取り組む。現在もMariella Devia、Bianca Maria Casoniの下で研鑽を続けており、これまでに、柏原奈穂、高橋大海、荒牧小百合、福島明也、森島英子、Lelio Capilupi、Giuliana Panzaの各氏に師事。他に、Renato Bruson, Luciana D'Intino, Juan Diego Florez, Sonia Ganassi, Leo Nucci, Ruggero Raimondi, Vincenzo Scalera, Luciana Serra, James Vaughan, Alberto Zeddaの各氏によるマスタークラスを受講。
 現在イタリアを中心に活動し、最も注目される若手アーティストのひとりとされている。